2013年03月13日

「新門司工場における死亡事故に関する申し入れ書」への補充質問

3月4日11時に、北九州市環境局に「新門司工場における死亡事故に関する申し入れ書」の補充質問を提出いたしました。

2013年3月4日
北九州市長 北橋 健治 殿

質問書 
(2013年2月7日提出「1月24日の新門司工場での作業員死亡事故の原因と経緯を明らかにし、責任を明確にしてほしい」申し入れへの補充質問) 
文責:ハイキブツバスターズ北九州
 
この間開示された次の文書をもとに質問します。以下、文書1,文書2,文書3,文書4、文書5等とする。 
文書1:「北九州市新門司工場死亡事故について」(報道発表資料、平成25年1月24日付、環境局循環社会推進部施設課)
文書2: 「事故(災害)報告書」(平成25年1月25日付、環境局長 今永博宛 新門司工場長 田中裕二) 
文書3:「北九州市新門司工場死亡事故について(第2報)」(報道発表資料、平成25年1月31日付、環境局循環社会推進部施設課) 
文書4:「図」(新門司工場3号炉)の表題のあるうち「作業中」とあるもの 
文書5:「図」(新門司工場3号炉)の表題のあるうち「事故時」とあるもの 

【質問趣旨】作業従事者の死亡というかけがえのない犠牲が出ていることから、全般的な質問は本文(申し入れ書)に譲り、直接的な事故場面に絞って補充の質問をしたい。「申し入れ書」ですでに質問してある項目には、そちらで誠実な回答をお願いするものである。 

【質問】 
1) 死亡した作業従事者(61歳)は協和汽罐工業(有)所属の社員であったのか、それとも南立興業所(有)所属であったのか。 
2) いわゆる正社員であったのか、それとも「非正規職社員」であったのか。 
3) 文書1によれば、「2名で除去作業中」とされている。文書4、文書5における図においては、いずれも死亡した作業従事者のすぐ後ろないし至近距離にもう一人の作業員がいるように表示されている。これは「概略図」のようであるが、ほぼ正確な位置関係を示していると理解してよいか。 
4) 文書4、文書5の図の中央部分に「2名で交代作業」と記されている。この「交代作業」と文書1の「2名で除去作業中」は同一の作業を意味するのか。別の作業のことであるか。ここが不明瞭である。 
5) 図の中央部分の「2名で交代作業」は、クリンカ(焼塊)を熔融炉の壁面から除去する通常の作業中における交代を意味するのか。その場合は、一名が作業中、もう一人の作業員の任務は何であり、どこで何をしていたのか。 
6) あるいは、文書1の「2名で除去作業中、うち一名が転落し、崩れた灰に頭を下にして腹まで埋まった・・・」の「除去作業」の意味するところは、「崩落事故直前の」(クリンカ(焼塊)を下の空洞に突き落とす)作業を意味するのか。文書4、文書5にある事故直前および事故直後の状況を意味しているのか。重要な点なのでしっかりとした確認を求める。つまり、第一発見者は文書4、文書5に示されている至近距離にいた作業員ということでよいのか。その作業者は協和汽罐工業(有)所属の作業員であったのか、あるいは南立興業所(有)所属の作業員であったのか。 
7) その場合、転落した作業従事者の至近距離にもう一人の作業員がいたのであるから、その作業員の事故直後の行動および証言が非常に重要であると思われる。文書1によれば、「他の作業員による救出作業開始」とあるが、その当該の人間はまずは至近距離にいた作業員であるはずである。そのように理解してよいか。つまり、一人で救出しようとしたが不可能と分かり、他の作業員にも事故を知らせる作業などをしたために119番通報まで15分を要したということであるのか。13:25頃から1:40頃の最も重要な時間帯の説明が求められると考える。この時間帯の行動は生存か死亡かを決める非常に重要な分岐をなしていたと考える。その点に関する詳細な説明が全くなされていないが、どういうことであるのか。 
8) 一方、炉内の作業とは別に、1Fマンホール穴付近には「5名 灰取出し」と記載されている。同時間帯に本当に5名いたのか。この5名の内の何名かが、クリンカ(焼塊)が上から一挙に崩落してきたのであるから、何らかの事故に気がつく可能性はなかったのか。 
9) 文書3によれば、「死因は気道にクリンカ(焼塊)が詰まったことによる窒息死」とある。その下のほうには(4)「・・・廻りのクリンカ(焼塊)が覆いかぶさったことから窒息状態となり」と記述されている。図によれば、クリンカ(焼塊)はこぶし大の塊のように図示されている。「気道に詰まった」ということは細かい「灰」状のものを吸い込んだことが原因であるとも読み取れる。あるいは「覆いかぶさったことから窒息状態」とは「圧死」のようにも読み取れる。いずれであるか。 
10) また、司法解剖はされたのか。               
以上
posted by ハイキブツバスターズ北九州 at 18:53| 公開質問状 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月21日

1月24日の新門司工場での作業員死亡事故の原因と経過を明らかにし、責任を明確にしてほしい


2月7日14時に北九州市に3団体で提出した、新門司工場での死亡事故に関する申し入れ書の内容は以下の通りです。



2013年2月7日

北九州市長
  北橋健治様

                      ハイキブツバスターズ北九州
いのち・未来 うべ
                      がれき問題を考える会・福岡

連絡先
                                               
申し入れ

1月24日の新門司工場での作業員死亡事故の原因と経過を明らかにし、責任を明確にしてほしい

市長は、安心安全な北九州市にむけて、市政に邁進されていることと存じます。
わたしたちは、1月24日に新門司工場で起きた作業従事者死亡事故について、下記のとおり申し入れます。2月21日までに、文書回答をいだきますよう、お願いします。またe-mailにても送信してください。

申し入れの趣旨
1.北九州市には事故の原因と経過を調査しその結果を明らかにする責任があります。
1月24日に、北九州市のごみ処理施設の新門司工場熔融炉で、61歳の作業従事者が炉内で焼却灰をかき出す作業中に死亡する事故が発生しました。私たちは、マスコミの報道でこの事故を知りましたが、事故を伝える内容は次のように異なっており、死亡事故の原因と経過なで、事故の全容は詳らかにされていません。
朝日新聞は「門司署や市環境局によると、男性が炉内で焼却灰をかき出す作業中に転落。約3メートルの高さにある足場に安全帯を装着していたため、宙づり状態になり、上半身が焼却灰に埋まったという。」他方、毎日新聞は「同署と北九州市によると、男性は焼却炉(深さ約15メートル)内で、炉の内側に付着した「クリンカー(焼塊)」と呼ばれる固形の灰を鉄製の棒を使って下に落とす作業をしていた。通常は組み上げた足場の上で作業するが、男性は高さ約2メートルまで積もった灰の上に乗って作業をしていたところ、足元の灰が崩れて転倒。そのまま灰に埋まり、約1時間後に救出されたが死亡が確認された。」と伝えました。
この事故で亡くなられた方の口惜しさ思うとき、どうして、炉内で死ななければならなかったのかと居たたまれない気持ちになります。市設の熔融炉での委託作業中の事故であり、北九州市には今回の事故について、調査し事故の原因特定と経過の全容を明らかにする責任があります。

2.震災がれきの焼却による有毒物質が充満している炉内での作業が原因ではないか
一般廃棄物のなかにも、作業従事者に有害な物質が含まれており、熔融炉内での焼却灰除去の作業は危険だと指摘されてきました。加えて、昨年から同工場には、放射性物質や有害物質、重金属を帯びた震災がれきが宮城県石巻市から運び込まれ、焼却されていました。それだけに、焼却によって人体に有毒な物質が生成、施設体に固着し、事故当時も作業によって有害物質が炉内に充満していたのではないか、そして、そのことが今回の事故の原因になったのではないかとの疑念を払うことができません。

3.事故の原因調査
作業従事者周辺の炉内状態、事故の原因が作業従事者に与えた影響などを詳しく調査し、事故の真相を明らかにすることが急がれます。その行為こそが、事故防止策につながります。

よって、上記の趣旨により、次のことを申し入れます。

申入事項
1.今回の事故の報道は「作業中転落」「焼塊上での転倒」と錯綜している。今回の死亡事故について責任がある北九州市が、今回の事故の原因と作業従事者が死亡した経過を明確にして、公表すること
U、炉内物質濃度測定の規定について
1.炉内作業に関する濃度測定の「安全規則」の有無とその文面を公開する
こと。
2.事故日の焼却炉内の放射性物質、有害化学物質や重金属の測定濃度を公
表すること。 
3.事故日の炉内は「安全規則」に照らし、作業可能状態だったか明確し公表すること
U.焼却炉内の作業について、
1.炉内清掃に関する「安全作業」規則の有無とその文面を公表すること。
2.1月24日の作業と管理は安全作業規定に則していたのか否かを公表す
ること。
 3.新門司工場には労働安全衛生法規定の「総括安全衛生管理者」「安全管理者」「衛生管理者」「作業主任者」そして「統括安全衛生責任者」が指定されていたか、明らかにすること。また、「安全委員会」が設置されていたかを明らかにすること。
 4.北九州市と委託業者との委託契約での、炉内作業環境と炉内作業の安全確保の規定を公開し、事故を検証し、結果を公表すること。
posted by ハイキブツバスターズ北九州 at 17:47| 申し入れ書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

災害廃棄物処理の即時終了再申し入れ書


2月7日14時に北九州市に提出した「災害廃棄物処理の即時終了再申し入れ書」の内容は以下の通りです。



災害廃棄物処理の即時終了再申し入れ書

平成25年2月7日
北九州市長  北橋 健治 殿

                                     ハイキブツバスターズ北九州
                                     共同代表 6名

                                     同代理人弁護士
                                                   池上  遊 
                                                   紫藤  拓也


市長におかれましては、北九州市民の健康、福祉向上のための行政に邁進されていることと存じます。
当団体は平成24年9月、同年10月と二回に渡り災害廃棄物受け入れに関する公開質問状を、平成25年1月15日には災害廃棄物受け入れ終了発表を受けて申し入れ書を提出しましたが、昨年の質問状の回答に対する新たな疑問点や新門司工場における死亡事故など諸般の状況の変化に鑑み、再度公開質問状及び3団体合同で新門司工場死亡事故に対する申し入れとそれに類する質問を書面にして提出することになりました。
本年1月15日に提出した申し入れ書ですでに言及していることですが、本年3月末を待たずに石巻市からの災害廃棄物受け入れを即時終了すること、受け入れに至った経緯及び受け入れ中止に至った経緯の詳細を公表すること、災害廃棄物処理が人体、環境へ与えた影響を早急に調査することを再度強く要求します。
また、この度新たに提出する公開質問状及び本年1月24日に起きた新門司工場における死亡事故の詳細について我々の不安と疑問の声に向き合い誠実な回答をされることも極めて強く要求するものです。
今後の北九州市政に禍根を残さないためにも担当部署を通じて必ずご回答いただきますようお願いいたします。


posted by ハイキブツバスターズ北九州 at 17:27| 申し入れ書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第3回公開質問状〜宮城県石巻ブロックの災害廃棄物受け入れに関して〜


ブログでの公開が遅くなり申し訳ありません。
2月7日14時に北九州市に提出した「第3回公開質問状〜宮城県石巻ブロックの災害廃棄物受け入れに関して〜」の内容は以下の通りです。

第3回公開質問状

〜宮城県石巻ブロックの災害廃棄物受け入れに関して〜

2013(平成25)年2月7日
北九州市長  北 橋 健 治 殿 

ハイキブツバスターズ北九州
共同代表 6名

北九州第一法律事務所 弁護士 池 上   遊
久留米第一法律事務所 弁護士 紫 藤 拓 也


第1     はじめに
1     私たちから貴職に対し2回にわたり提出した公開質問状について,これまで平成24年10月1日、同年11月1日,12月13日、12月20日と4回の説明会において,回答を頂きました。
 結局,上記の回答いずれも、本件広域処理計画は、震災からの復興再生に必要な予算を無駄なことに投資する点と、災害廃棄物の処理の安全性について適切とは思われないことから、「真に震災被害地や日本の再生復興に役立つこと」ではないのではないかという、当初の私たちの疑問を払拭するものではありませんでした。
2     先日,貴職において,本年3月末日をもって宮城県との業務委託契約は終了し,その後は同契約を更新しないことが表明されたところです。
これに対する私たちの見解として,本年3月末日をまたずに焼却を即刻中止してもらいたいと平成24年12月26日付要請書にて貴職に要請したところです。
しかし,いまだに貴職がこの点を聞き入れられておらず,しかも,上記の私たちの疑問がいまだ解消されていないということは,誠に遺憾と言わざるを得ません。
3 今回は,これまでの貴職からの説明内容について,又は,私たちに新たに生じた疑問について,改めて貴職に問い,現在も行われている災害廃棄物の焼却がいかに私たち市民の疑問を置き去りにしたまま進んでいるかについて,貴職の認識を改めていただいた上,即刻焼却を中止してもらうことを求めるものです。
なお,これまで貴職に質問させていただく際に,繰り返し述べてきたことではありますが,本質問も、貴職が、いずれも容易かつ迅速に明確な回答ができる質問ばかりですので、誠実なご対応をお願いします。
また、以下の質問の中には、宮城県、石巻ブロック、国の、あるいは他自治体、一般企業、自治会などの、いわゆる第三者の行為についての貴職の認識も含まれておりますが、これまたこれまで繰り返し述べてきたとおり、くれぐれも「それは第三者の問題であり、当職としては認識していない/答える立場ではない」という回答はご遠慮ください。


第2     質問事項
1     試験焼却に関して
平成24年6月4日,北九州市議会・環境建設委員会において,災害廃棄物の試験焼却の測定結果について、46000ベクレルの放射性物質が行方不明になったという報告がありました。
担当部局からは,上記放射性物質が「どこに行ったのかは差し控えさせていただきたい」と答弁されています。
この点について,なぜ差し控えなければならないのか,理由をお教えください。
また,その理由が,どこに行ったのかが分からないからであるという場合,焼却場の外に,すなわち,大気中に放出された可能性について検討されているでしょうか。検討されているという場合,検討の結果,例えばバグフィルターの性能を再度チェックするなど何らかの対策を取ったかどうかについてお教えください。
本焼却後のデータを拝見しましたが,バグフィルターの性能には疑問を抱かざるを得ず,私たちとしては,物質収支を明らかにする必要があると考えています。そのため,上記の対策を何もとっていないという場合には,バグフィルターの性能を証明するためにも,物質収支を明らかにしていただくよう要請します。
大気中に放出されたという可能性以外にも行方不明となった原因は複数考えられますが,貴職において,検証を行い,原因を特定するということを検討されたかどうか,検討したが,原因を特定する必要はないと考えたという場合,その理由についてお教えください。

2 生物濃縮について
前回の貴職担当部局による説明では,放射性セシウムについて,生物濃縮はないとのことでした。
この点,平成24年4月3日,毎日新聞は以下の報道を配信しています。
「放射性セシウム:事故前の100倍に 福島沖ブランクトン
 事故を起こした東京電力福島第1原発の沖合300キロの海中に生息する動物プランクトンに、最大で事故前の約100倍に当たる放射性セシウムが含まれていたことが、東京大大気海洋研究所(千葉県柏市)の西川淳助教(海洋生物学)らの調査で分かった。
セシウムは原発事故由来とみられ、流出した放射性物質が海洋に広範囲に拡散していることを示す。
 西川助教は「低濃度だが、食物連鎖を通して魚類に蓄積する生物濃縮の可能性もあり、継続的な調査が必要だ」としている。調査結果は3日付の米国科学アカデミー紀要に掲載された。
 調査は原発事故後の昨年6月、米ウッズホール海洋研究所などのチームと合同で実施。同原発の30〜600キロ沖合の約60地点で海水と動物プランクトンを採取し、放射性セシウムの濃度を調べた。
 その結果、放射性セシウムは全地点で検出された。
動物プランクトンの最大値(セシウム134と137の合計)は、沖合300キロ地点で採取したもので乾燥重量1キロ当たり約102ベクレル。事故前の平均値(セシウム137のみ、同0.1〜1ベクレル未満)の最大100倍に当たる。
 最小値は600キロ沖合で同0.3ベクレルだった。
 海水中の放射性セシウムの最大値は、沖合100キロ地点で1立方メートル当たり7733ベクレルだった。
 福島沖の南には黒潮が流れ、房総半島沖で東へ蛇行しているが、今回の調査で黒潮の南側では放射性セシウムがほとんど検出されなかったことから、調査時には黒潮が放射性物質の南側への拡散を防いでいたらしい。
 西川助教は「動物プランクトンを餌にする海洋生物は種類ごとに、時間を追って変化を注視する必要がある」と話している。」
以上のとおり,濃縮はあることが専門家からも指摘されていますところ,上記の担当部局による説明は,いかなる根拠・文献によるものなのか,お教えください。国の見解や通達などがあるという場合,それもお教えください。
仮に誤りであったという場合,貴職において,生物濃縮を経ることにより,健康被害が発生する可能性について,これまで検討をされてこなかったのでしょうか。仮に検討してこなかったという場合,前述したとおり現在行われている焼却の中止はもちろん,上記の点について対策を講じていただくよう求めます。

3 焼却時の問題について
(1) 貴職の説明によれば,PM2.5の測定にハイボリュームエアーサンプラーを使用していないとのことですが、貴職は,どのような方法により測定しているのかお教えください。測定の際に使用している機器についても,合わせてお教えください。
また,北九州市のホームページによれば,平成21年度から平成23年度にかけて「大気微小粒子状物質(PM2.5)の調査」というテーマで北九州市は環境科学研究所で調査研究を行っています。
このように3年もの間,継続してPM2.5の調査研究をしていますが,市民に対しその結果を全く公開していません。
なぜ公開しないのか,その理由についてお教えください。
同ホームページ(http://www.city.kitakyushu.lg.jp/kankyou/00400014.html)の表の上から3番目に,直径2.5μm以下の微小粒子(PM2.5)の環境基準が設定されたため、市内におけるPM2.5の実態を調査すること,PM2.5に含まれる重金属やイオン類などの化学組成を調査すること,という概要で調査をしたことになっていますが,その結果が公開されていないのです。
(2) これまでの貴職の説明によると,災害廃棄物中に含まれる放射性セシウムは,焼却処理によってほとんどが塩化セシウム(融点645℃、沸点1295℃)になるため,処理過程で飛灰に付着するとのことでした。
この点、処理過程でほとんどが塩化セシウムになるという根拠についてお教えください。具体的な文献等資料があればそれもお教えください。
また,放射性セシウムは,その性質上多くは化合物となって存在すると考えられ、塩化物以外の酸化物、水酸化物または塩を形成する可能性がありますが、その可能性について考慮せずに,塩化セシウムのみと考える理由もお教えください。
さらに、担当部局による説明の中で,セシウムは安定したバリウムに変わるとの説明がありました。この説明は科学的に正確なのかお教えください。正確であることを示した文献等資料についてもお教えください。
(3) 前回(平成24年12月20日)の説明会において,私たちは,試験焼却時の結果データを基礎にした想定とその後(2012年12月、今日時点では2013年1月)の焼却結果データに著しい食い違いがあったため,その理由として考えられる点について説明を求めました。
これに対し,担当部局から,@焼却の比率(一般ゴミと災害廃棄物の混合比率)が、一般的には「10%」となっているが「10%ちょっと以下。だから、3万9,500トンを今の北九州の余力で割りますと、約8%になる。」、「現実にはだいたい8%〜10%ぐらいを行き来するような形で焼却はやっています。」との回答がありました。
そこで,@の回答を前提に,「8%」「9%」「10%」の各場合について計算したところ(添付資料)、試験焼却時に北九州市が提出した想定とかけ離れた数値しか出てきませんでした。
ここに示されている数字は、いずれも試験焼却によって得られたものとして北九州市が想定した飛灰の「放射能濃度」の水準を大きく下回っており、その結果の意味するところは、バグフィルターによって放射性セシウムが99.9%捕捉されているという北九州市の主張は誤りであると言わざるを得ないところにあると考えられます。
ついては,以上の点を踏まえ,貴職の私たちの考えに対するご意見をお聞かせください。添付資料に誤りがあれば,併せてご指摘ください。
また,担当部局から,A「今の現実の廃棄物というのは、毎日毎日来たやつを、測定も1週間に1度やっておりますけれども、毎日毎日入るものと実際に燃やすものとが多少違ってるところがあって」との説明もありました。そして、測定した災害廃棄物(試料)と焼却した結果としての飛灰の測定(試料)が同一でないことがあるから「直接には一致しないことがある」との回答でした。
この点,平成25年1月29日の時点で,本焼却は13回に及んでいますが,統計学上,焼却の回数が増えれば,そのぶん「一般的図式」つまり、計算上の放射能濃度と焼却結果により得られた放射能濃度が近づかなければならないものと考えられます。このことは,貴職がそれをもって「概ねセシウムは飛灰に移行したものと考えられる」としてきたことからも明らかです。
ところが、焼却回数が重なっても一向に「近似」せず、その理由について,貴職から何ら説明が公表されていません。
そこで,この点に対する貴職のお考えをお聞かせください。添付資料に誤りがあれば,併せてご指摘ください。
なお、添付資料について補足しますと,北九州市の発表には「不検出」と「計測なし」の箇所がありますが、これらを「0」と考えることは正確ではないため、他の箇所の数値等から妥当と推測される数値を入力して計算しています。
また,2012年11月21日と12月19日、2013年1月23日には災害廃棄物の放射能測定は行われていませんが,飛灰の測定データは公表されていますので,「欠落(30ベクレル/Kg)」と推測して入力しています。
さらに,Cs134の測定に関し、災害廃棄物は9月25日、10月23〜24日、11月7〜8日に、飛灰は11月7〜8日に「不検出」(皇后崎工場)と計測されていますが、「0」とは考えることは正確ではないため,Cs134とCs137の組成比率等を考慮して,それぞれ9ベクレル/Kgと推測して入力しています。
以上のような私たちの「補正」について,貴職が不合理な点があるとお考えの場合,なぜ不合理であるか理由をお教えいただくとともに,それらの補正をせずに計算した理由についてもお教えください。

4 最終処分時の問題について
⑴ 前回(平成24年12月13日)の説明会において、担当部局によれば,日明工場、皇后崎工場、新門司工場から響灘西地区最終処分場へ車両により焼却灰を運ぶ経路を公表するとのことでした。
しかし,現在に至るまで公表がされないままとなっています。これはどのような理由によるものかお教えください。
また、私たちとしては,上記の理由がどのような理由であれ,貴職に対し,直ちに経路を公表していただくよう求めます。
その際には,実際に使用する道路の名称とともに各道路の利用区間について,公表いただくよう求めます(例えば,県道★号線の★(交差点名)から★(交差点名)まで)。
⑵ 各焼却場から最終処分場まで焼却灰を運搬するトラックについて,運搬の際,焼却灰は外部に漏れさないよう密閉されているのでしょうか。灰をどのような形でトラックに積載しているのかお教えください。
トラックから焼却灰が一般道路に飛散する危険性はないのか,についてもお教えください。
⑶ 私たちは,これまでの貴職の説明の中で、響灘西地区最終処分場からの排水の際に、すでに北九州市が用意しているゼオライトが充填された吸着塔を使用しない十分な理由は示されていないと認識しています。
  私たちとしては,北九州市民と周辺自治体住民の健康を守るためには,いかなる理由であれ使用すべきだと考えていますが、改めて使用しない理由をお教えください。
⑷ 前回の説明会において,担当部局からは,最終処分場は、水を通さない粘土質で囲っているから、放射性物質や有害物質が漏出することはない,との説明がありました。
しかし,埋め立て時に粘土層に使用する粘土は,乾燥により収縮やひび割れを起こし、降雨によりコロイド状となって流出する、あるいは,粘土層土手が崩壊するおそれがあると思われます。また,膨潤現象で粘土質が崩壊するおそれも考えられます。
貴職は,こうした事態を想定されているのかお教えください。想定されているという場合,このような事態が起きた場合の対処としてどのようなことを行うのかお教えください。
また,粘土層が放射性セシウムを吸収するのは,粘土内部のイオン交換作用によると思われますが、粘土が放射性セシウムで飽和し、イオン交換ができなくなった場合、 吸収効果がそれ以上望めないことになるのではないかと危惧しています。
貴職は,こうした事態を想定されているのかお教えください。想定されているという場合,このような事態が起きた場合の対処としてどのようなことを行うのかお教えください。
⑸ 最終処分場は海に面していますが、海水中のナトリウムにより粘土層の透水係数が上がるという九州大学の研究報告があります。具体的には,純水浸透の試料では透水係数が徐々に減少し,海水浸透の試料では徐々に増加し,最終的には4〜5倍近く海水浸透の透水係数が高くなるとのことです(添付書類「塩類が海成粘土の透水係数および鉛の吸着に及ぼす影響」参照)。
貴職は,このような現象についてご存知でしょうか。
透水係数が上がるということは,灰の中の放射性セシウム等が粘土層からしみ出すことになるのではないかと危惧しています。
貴職が上記の現象についてご存知であるという場合,粘土層維持のために対策を講じているのでしょうか。どのような対策を講じているのでしょうか。
⑹ これまでの貴職の説明によれば,最終処分場で焼却灰(飛灰)を埋め立てる際、陸域化した部分で処分し、これにかぶせる防水シートはポリエチレン製で,紫外線劣化対策により30年から50年の耐久性があるから漏れ出す心配はないとのことでした。
しかし,当該防水シートを製造しているメーカーの担当者から聞いたところでは,当該防水シートは,水を完全に遮る遮水シートではないこと、重機の衝突など強い衝撃に耐えられるものではないこと、地震など天災に対して耐用年数を保証できるものではないことが分かりました。
私たちとしては,このことからすると完全に遮水できるという性能保証があるシートに変更するとか,埋め立ての工法そのものを変えるべきであると考えますが、以上の点について貴職はご存知でしょうか。
ご存知であるという場合,以上の点を踏まえても現在使用されている防水シートで問題ないという理由についてお教えください。
ところで,当該防水シートの耐用年数試験はどのような試験条件で行われたものか,実際に50年間使用試験した実績のあるものか,貴職がご存知であればお教えください。
酸、アルカリ、日光、塩、温度変化による劣化の可能性も考えられますが,これらの可能性を考慮しても上記の耐用年数が保証されるのでしょうか,お教えください。
また,主灰、飛灰、溶融スラグなどがシートに傷をつけ,穴をあける可能性や台風などの天災によって吹き飛んだり,はがれたりする可能性も考えられます。この可能性についてはいかがでしょうか。

5 最終処分後の問題
⑴ 前述したとおり,北九州市は,宮城県石巻市の災害廃棄物受け入れを本年3月末で終了するとのことですが、本日現在、北九州市のホームページにはその旨が記載されていません。
この点について,記載しない理由があればお教えください。
また、私たちとしては,上記の理由がどのような理由であれ,市民にとって重要な情報と考えていますので,直ちに北九州市のホームページに記載し、市民に周知を図るよう求めます。
⑵ 本年1月24日,新門司工場において,灰除去の作業員が死亡するという痛ましい事故が起こりました。
新門司工場では,災害廃棄物も焼却されていますところ,私たちとしては,放射性物質を含む有害物質がその死の原因となっている可能性を憂慮しています。
ついては,事故の詳細な経緯や当時の作業手順、作業員が除去していたクリンカー(焼塊)の放射性物質の濃度について計測していたか,計測していたという場合その数値についてお教えください。
仮に,上記の計測を行っていないという場合,現在の数値であっても計測し,結果を公表していただくよう求めます。
亡くなった作業員の方が埋もれた焼却灰の放射能についても全核種スペクトルも含め計測し,結果を公表していただくよう求めます。
⑶ 貴職の説明によれば,災害廃棄物の焼却処理に使用したバグフィルターを焼却処分するとのことです。
しかし,貴職の別の説明では、バグフィルターで99.99%の放射性物質が捕捉されるとのことですから,使用済みのバグフィルターは相当に放射性物質などの有害物質に汚染されていることが考えられます。
したがって、私たちは,バグフィルターの放射性物質の濃度等を測定し,
100Bq/kgを超える場合,焼却処理をすべきではないと考えます。
この点について,貴職において、濃度等の測定を行うことは検討されたでしょうか。仮に測定は行わないという場合,私たちの上記の考えも踏まえて,その理由をお教えください。
また,私たちは,このように高濃度に汚染されていると考えられるバグフィルターを焼却すれば,濃縮が進み、より高濃度に汚染された灰が発生することになり,最終処分はできなくなると考えています。
したがって,使用済みバグフィルターは,厳重な保管が必要と考えています
この点について,貴職において,私たちの考えを踏まえ,それでもバグフィルターを焼却処分するという場合,その理由について私たちが納得できるようにお教えください。
⑷ 北九州大学の伊藤教授は放射性物質の取り扱いについてどのような教育を受け、どのような資格を保持しているのか。
  最終処分場の粘土層に混ぜるシリカとは実際にはどのような素材を使用しているのか。添付されるシリカに塩分は含まれているのか。


第3 終わりに
質問は以上ですが、今回に限り,必ず文書でご回答いただきますようお願いします(回答期限:平成25年2月21日)。
なお、書面でのご回答及び本件に関する問い合わせ等につきましては、今回以降,下記宛にお願いいたします。



連絡先

以上


posted by ハイキブツバスターズ北九州 at 16:09| 公開質問状 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月07日

【拡散希望】本日14時 北九州市に公開質問状、申し入れ書提出


【拡散希望】 2月7日14時
北九州市に公開質問状、申し入れ書を提出いたします。
ご都合のつく方は是非お集まりください。

13時50〜55分 北九州市役所1階市民ホール集合

14時 北九州市役所5階 秘書室に提出

14時10分〜 北九州市役所10階 環境局に提出

【提出書類】
・第3回公開質問状〜宮城県石巻ブロックの災害廃棄物受け入れに関して〜(ハイキブツバスターズ)
・災害廃棄物処理の即時終了再申し入れ書(ハイキブツバスターズ)
・申し入れ(ハイキブツバスターズ北九州、いのち・未来 うべ、がれき問題を考える会・福岡)1月24日の新門司工場での作業員死亡事故の原因と経過を明らかにし、責任を明確にしてほしい

posted by ハイキブツバスターズ北九州 at 00:15| 公開質問状 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月21日

【拡散希望】1/21 三重県知事へ広域処理撤回の要請書を提出

本日、「原発おことわり三重の会」が三重県知事へ瓦礫焼却・焼却灰埋め立てを断念するよう要望書を提出します。
賛同団体はもう〆切っておりますが、ブログで随時働きかけをしているようです。TwitterやFacebookで拡散する等、私たちに今から出来る働きかけを、どうか宜しくお願いいたします。



「原発おことわり三重の会」が1月21日(月)午前10時から鈴木英敬三重県知事へ伊賀市の産廃業者・三重中央開発(株)での瓦礫焼却・焼却灰埋め立てを断念するよう要望書を提出します。急で申し訳ありませんが、どうぞ三重を守るため、皆様のご協力をお願い申し上げます。
★賛同団体・個人の募集 募集期限 1月20日(日)深夜まで 事務局の柴原さんまで個人名(団体名・代表者名・連絡先)をご連絡願います。 
アドレス:reverb@na.commufa.jp 
詳細:http://nonuclear-mie.blogspot.jp/

******************************************************
【三重の状況】
三重県には最終処分場が不足しており県内自治体の7割が焼却灰を三重中央開発の最終処分場に持ち込んでいます。ガレキ受け入れ(焼却)の候補、熊野市・尾鷲市・伊賀南部環境衛生組合はいずれも焼却灰の受入れ先が決まらないと無理です。三重中央開発は最終処分場だけでなく、焼却・焙焼施設なども持っており、7月に知事が直々に受入れ要請に出向いた大本命です。12月には「ハハノワ」が伊勢市長に、「原発おことわり三重の会」「放射能ええかげんにせん会」が伊賀市長と三重中央開発に要望書提出。岡本伊賀市長はがれき受入れには慎重な発言を繰り返していますが、知 事は12月26日の会見で「1日も早くできるよう努力して行きたい」「(ガレキの進展について)今いろいろと交渉させていただいています」と発言。11月30日には三重県廃棄物対策局の渡辺次長が三重中央開発を訪問。県は昨年11月から県内各所でガレキのパネル展(広報活動)を開催中。また、三重県は平成25年度の予算要求に「災害廃棄物適正処理促進事業費」として7,800万円を計上しようとしています。(はっきりと決まるのは2月だそうです。)三重中央開発(株)の責任者に確認したところ、三重県は三重中に焼却灰埋め立てだけではなく、ガレキ焼却もさせるつもりでいること。三重中もそのつもりで受入れを検討。焼却、焙焼施設もあり容易だと考えている。・地元の理解とは 伊賀市全体。最終的に伊賀市長の同意と考えている。(※三重中と旧上野市は公害防止協定を結んでいます。)安全性については問題ないと考えている。100ベクレルを超える事はないという認識。1月18日には知事が「三重県フェア」で上京するので、環境省や国会議員に根回しするのではと心配です。今のところ岩手県との協定書は結んでいませんが、年度末が近づき知事も焦っています。協定が結ばれてしまうと試験焼却・本焼却を止めるのはかなり難しいです。皆様のお力添えをお願い申し上げます。

posted by ハイキブツバスターズ北九州 at 09:59| がれき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月17日

【拡散希望】1/17(木)報告集会「震災がれき広域処理を問う−石巻の現地を見ての報告と提案−」

今週木曜日、門司地区労働組合協議会主催の報告集会が行われます。

「震災がれき広域処理を問う−石巻の現地を見ての報告と提案−」

1/17(木)18時〜赤煉瓦交流館ホール   
資料代300円 予約不要

石巻市から北九州市へのがれき搬入は、今年3月末での打ち切りが決定致しました。
活動報告集会では、これまでの活動を通して得た、現在北九州市民が直面しているがれき受け入れ・焼却による健康被害に関する情報や、今後の活動計画について発表致します。
どなたでもご参加出来ます。ぜひお越し下さい。

クリックで拡大出来ます。リンク先で、もう一度画像クリックで、文字が読める大きさになります。
viewer.png

posted by ハイキブツバスターズ北九州 at 03:22| 石巻視察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

1/15 北九州市に「申し入れ書」を提出

1月15日13時にひまわりプロジェクト、がれき問題を考える会・福岡、ハイキブツバスターズの3団体で北九州市に「申し入れ書」を提出いたしました。バスターズが提出した申し入れ書の内容は以下の通りです。


申し入れ書

平成25年1月15日

北九州市長  北 橋 健 治 殿


ハイキブツバスターズ北九州
共同代表 6名

同代理人弁護士 高橋謙一
池上 遊
紫藤 拓也


当団体は北九州市が平成25年1月10日、宮城県より可燃性災害廃棄物の宮城県内処理の目処が立ったとして県外処理委託を終了するとの発表を受け、石巻ブロックからの可燃性災害廃棄物受け入れを平成25年3月末で終了すると発表したことについては、遅きに失したとはいえ一定の評価が出来るものと認識している。
しかしながら、平成24年3月北九州市議会において全会一致で災害廃棄物の受け入れを可決、同年5月の試験焼却を経て同年6月に北九州市長の受け入れ表明後、現在に至るまで多くの市民の反対や不安の声を無視する形で災害廃棄物処理を強行していることに対し、あらためて抗議の意志を示すものである。
当団体は平成24年10月1日、同年11月1日、同年12月13日、12月20日と計4回にわたり北九州市側との説明会を開催、また平成24年12月14日、15日と宮城県石巻市に赴き現地視察を行ってきた。
その中で北九州市が石巻市の実情を把握していないこと、また、北九州市が市民との間に公害防止協定を締結していないこと、放射性物質や有害物質による人体及び環境への影響についてなんらの知見も持ち合わせていないことなどが明らかになっており、極めて無責任かつ無批判に受け入れ及び処理を開始したことに関して厳重に抗議すると共に環境中に放出された放射性物質や有害物質による人体、環境への影響の実態を明らかにすべく北九州市が迅速に調査を開始することを要求する。
また、平成24年8月31日に宮城県と締結された委託契約書によれば、契約期間内に契約を終了しても違約条項がなく、宮城県内の最新の可燃性災害廃棄物の処理能力を勘案すると平成25年3月末日を待たずに契約を終了しても問題がないのは明白であることから、平成25年3月末日を待たずに出来るだけ早期に受け入れを終了することを強く要求するものである。
さらに、この度の可燃性災害廃棄物受け入れが本当に石巻市の復興に貢献したのかを検証する必要があることから、受け入れに至った経緯及び受け入れ中止に至った経緯の詳細を公表するべきである。
その上で、北九州市は今後、一切の災害廃棄物の受け入れをしないことを明確に表明すべきである。
なお、当団体においては平成24年12月27日に宮城県知事及び北九州市長、石巻市長、宮城県議会議員に対し「宮城県及び石巻ブロックの災害復興に関する要請書」「ハイキブツバスターズ北九州による宮城県石巻市視察報告書(速報版)」を送付しており、それらを参照されたい。

           
以上

posted by ハイキブツバスターズ北九州 at 03:17| 申し入れ書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月13日

宮城県及び石巻ブロックの災害復興に関する要請書

昨年12月27日、ハイキブツバスターズ北九州より、宮城県知事と北九州市長宛てに「宮城県及び石巻ブロックの災害復興に関する要請書」を送付致しました。

12.12.27-要請書.pdf



宮城県及び石巻ブロックの災害復興に関する要請書
〜北九州市における宮城県石巻ブロックの災害廃棄物受け入れに関連して〜

2012(平成24)年12月27日

宮城県知事  村井嘉浩殿
北九州市長  北橋健治殿

ハイキブツバスターズ北九州
共同代表 6名 

同代理人弁護士
高橋 謙一
紫藤 拓也
池上 遊

第1     要請の趣旨

宮城県知事村井嘉浩と北九州市市長北橋健治に対し、以下の点を要請する。

1     宮城県知事村井嘉浩と北九州市市長北橋健治との間で、平成24年7月31日に締結された「災害廃棄物の処理に関する基本協定書」を見直し、平成25年度は、宮城県石巻ブロックの災害廃棄物を北九州市で処理しないこと。

2   上記「災害廃棄物の処理に関する基本協定書」を受けて平成24年8月31日に上記両名間で締結された「委託契約書」に基づき、現在行われている石巻ブ
ロックの災害廃棄物の北九州市における処理について、上記「委託契約書」の終了期限(平成25年3月31日)を待たずに可及的速やかに終了すること。

3   宮城県及び石巻ブロックの災害復興のために、北九州市が行うことのできる真に必要な援助・助力について、早急に検討し、その実施をすること。

第2     要請の理由

1     北九州市における宮城県石巻ブロックの災害廃棄物の焼却処理
 
宮城県知事村井嘉浩と北九州市市長北橋健治は、平成24年7月31日に、宮城県石巻ブロックで発生した可燃性災害廃棄物 
(平成26年3月末までで最大79,000トン)を北九州市で焼却処理することを内容とする「災害廃棄物の処理に関する基本協定書」(以下単に「基本協定書」という)を締結した。
 上記両名は、上記「基本協定書」を実行するため、同年8月31日に「委託契約書」を締結した。この「委託契約書」によ
ると、石巻市雲雀野町地内にある「二次仮置き場」で選別された可燃性災害廃棄物を、北九州市において焼却処理するために、同25年3月31日まで、北九州市小倉北区西港町内の日明積出基地ストックヤードに搬入することとなっている。
 実際、「委託契約書」に基づき、本年9月より、石巻ブロックの可燃性災害廃棄物が北九州市に搬入され、北九州市の三つの焼却施設で焼却処理されている。

2   市民・国民の懸念
 これに対し、ハイキブツバスターズ北九州を含め、相当数の市民・国民(以下単に「市民ら」という)から、主として以下の三つの問題点があることを理由に、「委託契約書」記載の焼却処理を行うことに懸念が呈されている。

(1)     広域処理をする必要性が本当にあるのか。
 
すなわち、宮城県及び同県知事(以下単に「宮城県ら」という)あるいは北九州市及び同市市長(以下単に「北九州市ら」という)は、北九州市において焼却処理をしなければならないほど大量の可燃性災害廃棄物が石巻ブロックには現存するというが、果たして本当にそんなに大量の可燃性災害廃棄物が石巻ブロックに現存しているのか。

(2)     北九州市で処理することは費用対効果が低く、石巻ブロックあるいは宮城県(以下両者を合わせて「石巻ブロック等」と表現する)の再生復興を阻害するのではないか。
 すなわち、北九州市という宮城県からはるかに離れた遠方で処理するための手間や費用を考えると、かえって石巻ブロック等の再生復興を阻害するのではないか。また、宮城県民あるいは国民の税金の無駄遣いとなるのではないか。

(3)     放射性物質をはじめとする有害物質の汚染拡散となるのではないか。
 すなわち、災害廃棄物には放射性物質をはじめとする有害物質が含有・混入している恐れが高く、それを北九州市に搬出し、北九州市で焼却処理することにより、それら有害物質を拡散させ、かえって国民の健康を害するのではないか。

3     北九州市らの主張

(1)     しかし、北九州市らは、広域処理の必要性が高く、また安全性はきちんと確保する、として前記のとおり、「委託契約書」記載の処理を推し進めてきた。
 上記懸念の内、(3)の「安全性に対する懸念」に対しては、「種々の方策を取っているから心配ない」と執拗に繰り返してきた。
 他方、(1)の「必要性」や(2)の「費用対効果」については、「それは宮城県らの問題であり、北九州市らが言及することではない」と言って、市民らの懸念に、正面から答えていない。

(2)     ただ、本年に延べ4回行われたハイキブツバスターズ北九州の代表者に対する北九州市の説明会において、
@北九州市が認識している「災害廃棄物の存在が石巻ブロックの災害復興の妨げになっている」事実は、昨年のものであり、最新の知見ではないこと、

A上記のとおり、災害廃棄物の残存(推定)量、宮城県内における焼却処理能力、あるいは北九州市で処理することの費用対効果などについては、北九州市は、積極的には何ら検討していないこと、

B北九州市は、本年5月に行われた試験焼却の資料を基に、「バグフィルターで99.9パーセント放射性廃棄物が除去されることがこの点からも裏付けされた」と説明してきたが、9月本焼却開始以後今日までの北九州市発表の焼却結果数値を検討する限り、試験焼却で北九州市が例示した「計算式と焼却結果の限りなき一致」=「バグフィルターで99.9パーセント除去されている証拠」という想定は大きく崩れ去っており、むしろ北九州市の発表している数字からは「バグフィルターの捕捉率は99.9パーセントに到底及ばない」という結論に到達する以外にないものになっている。従って、バグフィルターの捕捉率99.9パーセント論は北九州市自身が発表した数字によって大きく崩れ去っていること、

C北九州市は、「安全性をしっかりと追及している」と言いながら、実際には、ほとんど国の基準に基づく方策しか行っておらず、たとえばストロンチウムの検査やハイボリュームエアーサンプラーによる焼却工場の排ガス中アスベストの検査をしない、あるいはストックヤードでの放射能濃度測定・アスベスト測定、焼却工場内のプラットホーム(投入口)でのアスベスト測定、焼却後の焼却灰・汚泥・処理水・排ガスなどの放射濃度測定、さらには最終処分場での焼却灰埋立時の排水・周辺海域の放射能濃度測定などを、日明積出基地ストックヤードに月4回災害廃棄物が運び込まれているにもかかわらずいずれも月1回しかしないなど、より安全性を高めるために市民らが要求する検査などに応じようとしないこと。
などが明らかになった。

4     ハイキブツバスターズ北九州による石巻ブロック視察・聞取り調査

(1) 上記北九州市との説明会を通じて、「本当に、広域処理をしなければならないほど、大量の災害廃棄物が石巻ブロックに存在するのか」という疑念がますます募るとともに、それ以上に「石巻ブロックの災害復興に、本当に北九州市での焼却処理が一助となっているのであろうか」という疑問が高まった。
 そこで、ハイキブツバスターズ北九州は、日本共産党宮城県議団の協力を得て、本年12月14〜15日に、石巻ブロック視察・聞取り調査を行った。

(2)     その詳細は、本要請書添付の「ハイキブツバスターズ北九州による宮城県石巻市視察報告書(速報版)」のとおりであるので、ポイントのみ指摘する。

ア 災害廃棄物推定量
 災害廃棄物推定量については、第二次計画のものでもまだ過大に見積もっていると思われる。この点については、県内での処理可能量も含め、現在、宮城県で検討中である。

イ 災害廃棄物の処理と石巻ブロックの復興との関係
 石巻市の市街地の中に設置されている一次仮置き場から、災害廃棄物が撤去されることは、石巻ブロックの災害復興に必要と思われた。
 また、一次仮置き場あるいは二次仮置き場で災害廃棄物を選別した結果生じる土砂類、岩石類、コンクリート殻類は、建築資材が不足している状況では、建築資材として、有用である。
 したがって一次仮置き場から災害廃棄物をできるだけ撤去すること、及びできるだけ早期に災害廃棄物をできるだけ早期に選別することは、石巻ブロックの復興に重要である。
 
しかし、二次仮置き場で選別された結果生じた可燃性(混合)災害廃棄物の焼却処理については、その迅速化が、上記の「一次仮置き場からの災害廃棄物早期撤去」あるいは「災害廃棄物の早期選別」と必ずしも直接には結びついてはない。二次仮置き場において、可燃性(混合)災害廃棄物を相当期間保管することは十分に可能である。

ウ 広域処理は、「一次仮置き場からの災害廃棄物早期撤去」あるいは「災害廃棄物の早期選別」をかえって妨げている。
 
広域処理のために、選別過程や放射性濃度測定などについては、より時間や人数をかけて行われている。確かに、広域処理をする以上、それは不可欠である。しかし、かかる選別・処理手続きに手間暇をかけるために、かえって、「一次仮置き場からの災害廃棄物早期撤去」あるいは「災害廃棄物の早期選別」が阻害されている感がある。しかも、ハイキブツバスターズ北九州が指摘するようにそれでもまだ、処理を受け入れる側の市民としては、不足との意見も根強い。

エ 真に必要な援助・助力が検討・実施されていない(少なくとも、不十分である)。
 上記のように、広域処理のための選別には、種々の手間暇がかかっている。加えて、廃棄物の輸送費用等余計な費用もかかる。廃棄物に関する援助・助力としては、選別方法のノウハウ、機械や人員の配置の方が、上記のように、より必要性が高い。
 そもそも、石巻ブロックの災害復興という観点からは、災害廃棄物の処理よりも重要な援助・助力があるはずである。そして北九州のように工業技術に優れた大都市であるならば、石巻ブロックの災害復興に真に役立つ援助・助力を容易に検討し、実行できるはずである。
 しかし、北九州市らは、あたかも「北九州市で可燃性災害廃棄物を処理することを以て十分である」と考えているかのごとく、他の災害復興に向けての援助・助力を、一切検討していない(少なくとも、そうとしか市民らには見えない)。
 これは、せっかく石巻ブロック等のために援助・助力しようとしている北九州市らにとっても、援助・助力を期待している石巻ブロック等にとっても、無益な事態である。 

5     結論
 
ハイキブツバスターズ北九州は、東日本大震災及びそれに伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故により、宮城県をはじめとする東北地方の方々が蒙り、そし
て今もなお蒙り続けている悲惨な状況に対して、心を痛めている。そして、同じ国土に住む者として、被災地域が一刻も早く復興し、そこで生活なされている
方々に、落ち着いた明るい生活が一日でも早く来ることを心底願っている。そのために、北九州市が適切な援助・助力をすべきであると考えているし、北九州市に期待もしている。
 その観点から見るに、これまで述べてきたように、現在北九州市が行っている「可燃性災害廃棄物の処理」を中心とする援助・助力の在り方は、不適切である。
 石巻ブロック等の災害復興のためには、現在行っている「可燃性災害廃棄物の処理」をいったん中止した上で、真に必要な援助・助力、真に北九州市にしかできない援助・助力について、宮城県らと北九州市らで再検討をし、それを早期に実施すべきである。
 そこで、要請の趣旨記載のとおり、要請する。石巻ブロック等の災害復興が一刻も早く実現するように、真摯に本要請を受け取っていただきたい。
以上

なお、本要請書に対するお問い合わせ等は以下にお願いします。
たかはし法律事務所 弁護士 橋 謙一



posted by ハイキブツバスターズ北九州 at 01:12| がれき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月26日

【拡散希望】明日15時 ハイキブツバスターズの記者会見&石巻視察報告会


【拡散希望】 12月27日15時
ハイキブツバスターズの記者会見&石巻視察報告会

一人でも多くの方に来て頂きたいと思っています。
北九州市役所4階記者会見室にお集まりください。


日時 : 12月27日(木) 15:00〜記者会見 15:30〜質疑応答
場所 : 北九州市役所4階 記者会見室

※当日はIWJの生中継も入ります。

posted by ハイキブツバスターズ北九州 at 12:05| 記者会見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。