2014年02月04日

北九州市発表の「飛灰の放射能濃度」の大ウソについて

みなさま、ご苦労さまです。

焼却炉で放射能(直接にはセシウム134、137)に汚染されたごみ(ガレキ)を焼却した場合に出る「飛灰」の放射能の濃度の問題です。依然としてこれに強くこだわっております。もっといえば、北九州市がこれまで発表した公式数字がいかにデタラメで、市民をだまし、愚弄するものであったかをどこまでも明らかにするものであります。

資料はすでにバスターズのMLにアップしてありますが、あれやこれやでその「解説」を遅らせてしまいました。申し訳ありません。いまや、ほとんど読む人もいないと思いますが、念のため、資料をアップした意味を説明しておきます。
資料?は、2013年5月5日に『ファイル共有』でアップしてある「アニメ北九州」2ページ目の数表です。そこでの結論として、北九州で2012年9月から2013年3月までに行われた焼却で出たセシウムの合計数値が[日明工場では]平均78Bq/kgであり、[新門司工場では] 52Bq/kgとなっております。これが北九州市が発表した責任ある「公式数字」から得られた結論です。

続く資料は、2013年11月4日にこのMLにアップしてある『フォト』4枚です。2011年10月時点の東日本のデータです。福島はもとより広く東京圏です。すべて清掃局から「公式発表」されたものです。放射能(セシウム)はそれほど急激には減衰しませんので、北九州に運びこまれた分とそれほど違いはないはずです。

その順序にそって資料?、資料?、資料?、資料?としておきます。それぞれ、東北地方および関東各県方面のごみ焼却ごの飛灰の放射能濃度です。当局の発表なのでひとまず前提に出来るはずです。

問題はそれらの数値と北九州市の上記発表(78Bq/kgないし52Bq/kg)との比較です。北九州市によれば、「10倍に薄めて燃やす」(9割の一般ゴミと一緒に燃やす)とのことなので、数値を10倍すれば実際の濃度が得られるということになる。つまり、北九州市の見解は「780ベクレル/Kg」ないし「520ベクレル/Kg」が実際の飛灰の放射能濃度だということになります。そこで、この数値の真実性が問われます。

資料?〜資料?では、東京23区の焼却結果が示されております。
概略でいえば、平均3千ベクレル/Kgから5千ベクレル/Kgです。一番ひどいのは江戸川清掃工場の1万2千ベクレル/Kgというのがあります。
北九州市の発表とは、あまりの違いです。しかも、北九州市は現地石巻市から運び込まれたものです。関東、東京のゴミそのもの濃度がこの程度(の汚染度)なのでのです。この「落差」はどういうことなのでしょうか。

資料?と資料?は東北現地を含む東日本全体です。福島県(あぶくま、郡山、いわき、南相馬)はやはりひどい汚染で2万ベクレル/Kgから9万ベクレル/Kgです。千葉県(柏、松戸)も4万ベクレル/Kg、6万ベクレル/Kgと福島なみの汚染です。

青山貞一氏も、現地(石巻市)で測定したが、がれきの濃度は100ベクレル/Kg級だと述べている。それを北九州市は「30ベクレル/Kg」と強弁してきた。それだけとっても「3分の1」以下に捻じ曲げていたのです。北九州市の欺瞞はきわめて悪質です。

これらのことから、結論としては、北九州市が試験焼却の時点で「焼却試料は8ベクレル/Kg」などといっていたことも完全なウソであることが明らかです。同時に、これまで一貫して暴露してきたように「飛灰は安全な100ベクレル/Kg以下であった」というのも完全なつくり話(デッチ上げ)であることが明らかです。実際の飛灰の放射能濃度が比較されているのだから、逃げる余地はないはずです。

私としては、北九州市が途中で焼却を「中止」したのは、「燃やすガレキが当初の想定ほどになかった」(そもそも東北のガレキを北九州市に運ぶ必然性はまったくなかった)ことも事実だと思いますが、同時にこのようにあからさまなウソをつきとおすこと出来なくなってきたことにも原因があると考えております。いや、それ以外の結論はありません。

今からでも遅くないということで、ぜひご注目ください。  

     秋山 
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2013年01月21日

【拡散希望】1/21 三重県知事へ広域処理撤回の要請書を提出

本日、「原発おことわり三重の会」が三重県知事へ瓦礫焼却・焼却灰埋め立てを断念するよう要望書を提出します。
賛同団体はもう〆切っておりますが、ブログで随時働きかけをしているようです。TwitterやFacebookで拡散する等、私たちに今から出来る働きかけを、どうか宜しくお願いいたします。



「原発おことわり三重の会」が1月21日(月)午前10時から鈴木英敬三重県知事へ伊賀市の産廃業者・三重中央開発(株)での瓦礫焼却・焼却灰埋め立てを断念するよう要望書を提出します。急で申し訳ありませんが、どうぞ三重を守るため、皆様のご協力をお願い申し上げます。
★賛同団体・個人の募集 募集期限 1月20日(日)深夜まで 事務局の柴原さんまで個人名(団体名・代表者名・連絡先)をご連絡願います。 
アドレス:reverb@na.commufa.jp 
詳細:http://nonuclear-mie.blogspot.jp/

******************************************************
【三重の状況】
三重県には最終処分場が不足しており県内自治体の7割が焼却灰を三重中央開発の最終処分場に持ち込んでいます。ガレキ受け入れ(焼却)の候補、熊野市・尾鷲市・伊賀南部環境衛生組合はいずれも焼却灰の受入れ先が決まらないと無理です。三重中央開発は最終処分場だけでなく、焼却・焙焼施設なども持っており、7月に知事が直々に受入れ要請に出向いた大本命です。12月には「ハハノワ」が伊勢市長に、「原発おことわり三重の会」「放射能ええかげんにせん会」が伊賀市長と三重中央開発に要望書提出。岡本伊賀市長はがれき受入れには慎重な発言を繰り返していますが、知 事は12月26日の会見で「1日も早くできるよう努力して行きたい」「(ガレキの進展について)今いろいろと交渉させていただいています」と発言。11月30日には三重県廃棄物対策局の渡辺次長が三重中央開発を訪問。県は昨年11月から県内各所でガレキのパネル展(広報活動)を開催中。また、三重県は平成25年度の予算要求に「災害廃棄物適正処理促進事業費」として7,800万円を計上しようとしています。(はっきりと決まるのは2月だそうです。)三重中央開発(株)の責任者に確認したところ、三重県は三重中に焼却灰埋め立てだけではなく、ガレキ焼却もさせるつもりでいること。三重中もそのつもりで受入れを検討。焼却、焙焼施設もあり容易だと考えている。・地元の理解とは 伊賀市全体。最終的に伊賀市長の同意と考えている。(※三重中と旧上野市は公害防止協定を結んでいます。)安全性については問題ないと考えている。100ベクレルを超える事はないという認識。1月18日には知事が「三重県フェア」で上京するので、環境省や国会議員に根回しするのではと心配です。今のところ岩手県との協定書は結んでいませんが、年度末が近づき知事も焦っています。協定が結ばれてしまうと試験焼却・本焼却を止めるのはかなり難しいです。皆様のお力添えをお願い申し上げます。

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2013年01月13日

宮城県及び石巻ブロックの災害復興に関する要請書

昨年12月27日、ハイキブツバスターズ北九州より、宮城県知事と北九州市長宛てに「宮城県及び石巻ブロックの災害復興に関する要請書」を送付致しました。

12.12.27-要請書.pdf



宮城県及び石巻ブロックの災害復興に関する要請書
〜北九州市における宮城県石巻ブロックの災害廃棄物受け入れに関連して〜

2012(平成24)年12月27日

宮城県知事  村井嘉浩殿
北九州市長  北橋健治殿

ハイキブツバスターズ北九州
共同代表 6名 

同代理人弁護士
高橋 謙一
紫藤 拓也
池上 遊

第1     要請の趣旨

宮城県知事村井嘉浩と北九州市市長北橋健治に対し、以下の点を要請する。

1     宮城県知事村井嘉浩と北九州市市長北橋健治との間で、平成24年7月31日に締結された「災害廃棄物の処理に関する基本協定書」を見直し、平成25年度は、宮城県石巻ブロックの災害廃棄物を北九州市で処理しないこと。

2   上記「災害廃棄物の処理に関する基本協定書」を受けて平成24年8月31日に上記両名間で締結された「委託契約書」に基づき、現在行われている石巻ブ
ロックの災害廃棄物の北九州市における処理について、上記「委託契約書」の終了期限(平成25年3月31日)を待たずに可及的速やかに終了すること。

3   宮城県及び石巻ブロックの災害復興のために、北九州市が行うことのできる真に必要な援助・助力について、早急に検討し、その実施をすること。

第2     要請の理由

1     北九州市における宮城県石巻ブロックの災害廃棄物の焼却処理
 
宮城県知事村井嘉浩と北九州市市長北橋健治は、平成24年7月31日に、宮城県石巻ブロックで発生した可燃性災害廃棄物 
(平成26年3月末までで最大79,000トン)を北九州市で焼却処理することを内容とする「災害廃棄物の処理に関する基本協定書」(以下単に「基本協定書」という)を締結した。
 上記両名は、上記「基本協定書」を実行するため、同年8月31日に「委託契約書」を締結した。この「委託契約書」によ
ると、石巻市雲雀野町地内にある「二次仮置き場」で選別された可燃性災害廃棄物を、北九州市において焼却処理するために、同25年3月31日まで、北九州市小倉北区西港町内の日明積出基地ストックヤードに搬入することとなっている。
 実際、「委託契約書」に基づき、本年9月より、石巻ブロックの可燃性災害廃棄物が北九州市に搬入され、北九州市の三つの焼却施設で焼却処理されている。

2   市民・国民の懸念
 これに対し、ハイキブツバスターズ北九州を含め、相当数の市民・国民(以下単に「市民ら」という)から、主として以下の三つの問題点があることを理由に、「委託契約書」記載の焼却処理を行うことに懸念が呈されている。

(1)     広域処理をする必要性が本当にあるのか。
 
すなわち、宮城県及び同県知事(以下単に「宮城県ら」という)あるいは北九州市及び同市市長(以下単に「北九州市ら」という)は、北九州市において焼却処理をしなければならないほど大量の可燃性災害廃棄物が石巻ブロックには現存するというが、果たして本当にそんなに大量の可燃性災害廃棄物が石巻ブロックに現存しているのか。

(2)     北九州市で処理することは費用対効果が低く、石巻ブロックあるいは宮城県(以下両者を合わせて「石巻ブロック等」と表現する)の再生復興を阻害するのではないか。
 すなわち、北九州市という宮城県からはるかに離れた遠方で処理するための手間や費用を考えると、かえって石巻ブロック等の再生復興を阻害するのではないか。また、宮城県民あるいは国民の税金の無駄遣いとなるのではないか。

(3)     放射性物質をはじめとする有害物質の汚染拡散となるのではないか。
 すなわち、災害廃棄物には放射性物質をはじめとする有害物質が含有・混入している恐れが高く、それを北九州市に搬出し、北九州市で焼却処理することにより、それら有害物質を拡散させ、かえって国民の健康を害するのではないか。

3     北九州市らの主張

(1)     しかし、北九州市らは、広域処理の必要性が高く、また安全性はきちんと確保する、として前記のとおり、「委託契約書」記載の処理を推し進めてきた。
 上記懸念の内、(3)の「安全性に対する懸念」に対しては、「種々の方策を取っているから心配ない」と執拗に繰り返してきた。
 他方、(1)の「必要性」や(2)の「費用対効果」については、「それは宮城県らの問題であり、北九州市らが言及することではない」と言って、市民らの懸念に、正面から答えていない。

(2)     ただ、本年に延べ4回行われたハイキブツバスターズ北九州の代表者に対する北九州市の説明会において、
@北九州市が認識している「災害廃棄物の存在が石巻ブロックの災害復興の妨げになっている」事実は、昨年のものであり、最新の知見ではないこと、

A上記のとおり、災害廃棄物の残存(推定)量、宮城県内における焼却処理能力、あるいは北九州市で処理することの費用対効果などについては、北九州市は、積極的には何ら検討していないこと、

B北九州市は、本年5月に行われた試験焼却の資料を基に、「バグフィルターで99.9パーセント放射性廃棄物が除去されることがこの点からも裏付けされた」と説明してきたが、9月本焼却開始以後今日までの北九州市発表の焼却結果数値を検討する限り、試験焼却で北九州市が例示した「計算式と焼却結果の限りなき一致」=「バグフィルターで99.9パーセント除去されている証拠」という想定は大きく崩れ去っており、むしろ北九州市の発表している数字からは「バグフィルターの捕捉率は99.9パーセントに到底及ばない」という結論に到達する以外にないものになっている。従って、バグフィルターの捕捉率99.9パーセント論は北九州市自身が発表した数字によって大きく崩れ去っていること、

C北九州市は、「安全性をしっかりと追及している」と言いながら、実際には、ほとんど国の基準に基づく方策しか行っておらず、たとえばストロンチウムの検査やハイボリュームエアーサンプラーによる焼却工場の排ガス中アスベストの検査をしない、あるいはストックヤードでの放射能濃度測定・アスベスト測定、焼却工場内のプラットホーム(投入口)でのアスベスト測定、焼却後の焼却灰・汚泥・処理水・排ガスなどの放射濃度測定、さらには最終処分場での焼却灰埋立時の排水・周辺海域の放射能濃度測定などを、日明積出基地ストックヤードに月4回災害廃棄物が運び込まれているにもかかわらずいずれも月1回しかしないなど、より安全性を高めるために市民らが要求する検査などに応じようとしないこと。
などが明らかになった。

4     ハイキブツバスターズ北九州による石巻ブロック視察・聞取り調査

(1) 上記北九州市との説明会を通じて、「本当に、広域処理をしなければならないほど、大量の災害廃棄物が石巻ブロックに存在するのか」という疑念がますます募るとともに、それ以上に「石巻ブロックの災害復興に、本当に北九州市での焼却処理が一助となっているのであろうか」という疑問が高まった。
 そこで、ハイキブツバスターズ北九州は、日本共産党宮城県議団の協力を得て、本年12月14〜15日に、石巻ブロック視察・聞取り調査を行った。

(2)     その詳細は、本要請書添付の「ハイキブツバスターズ北九州による宮城県石巻市視察報告書(速報版)」のとおりであるので、ポイントのみ指摘する。

ア 災害廃棄物推定量
 災害廃棄物推定量については、第二次計画のものでもまだ過大に見積もっていると思われる。この点については、県内での処理可能量も含め、現在、宮城県で検討中である。

イ 災害廃棄物の処理と石巻ブロックの復興との関係
 石巻市の市街地の中に設置されている一次仮置き場から、災害廃棄物が撤去されることは、石巻ブロックの災害復興に必要と思われた。
 また、一次仮置き場あるいは二次仮置き場で災害廃棄物を選別した結果生じる土砂類、岩石類、コンクリート殻類は、建築資材が不足している状況では、建築資材として、有用である。
 したがって一次仮置き場から災害廃棄物をできるだけ撤去すること、及びできるだけ早期に災害廃棄物をできるだけ早期に選別することは、石巻ブロックの復興に重要である。
 
しかし、二次仮置き場で選別された結果生じた可燃性(混合)災害廃棄物の焼却処理については、その迅速化が、上記の「一次仮置き場からの災害廃棄物早期撤去」あるいは「災害廃棄物の早期選別」と必ずしも直接には結びついてはない。二次仮置き場において、可燃性(混合)災害廃棄物を相当期間保管することは十分に可能である。

ウ 広域処理は、「一次仮置き場からの災害廃棄物早期撤去」あるいは「災害廃棄物の早期選別」をかえって妨げている。
 
広域処理のために、選別過程や放射性濃度測定などについては、より時間や人数をかけて行われている。確かに、広域処理をする以上、それは不可欠である。しかし、かかる選別・処理手続きに手間暇をかけるために、かえって、「一次仮置き場からの災害廃棄物早期撤去」あるいは「災害廃棄物の早期選別」が阻害されている感がある。しかも、ハイキブツバスターズ北九州が指摘するようにそれでもまだ、処理を受け入れる側の市民としては、不足との意見も根強い。

エ 真に必要な援助・助力が検討・実施されていない(少なくとも、不十分である)。
 上記のように、広域処理のための選別には、種々の手間暇がかかっている。加えて、廃棄物の輸送費用等余計な費用もかかる。廃棄物に関する援助・助力としては、選別方法のノウハウ、機械や人員の配置の方が、上記のように、より必要性が高い。
 そもそも、石巻ブロックの災害復興という観点からは、災害廃棄物の処理よりも重要な援助・助力があるはずである。そして北九州のように工業技術に優れた大都市であるならば、石巻ブロックの災害復興に真に役立つ援助・助力を容易に検討し、実行できるはずである。
 しかし、北九州市らは、あたかも「北九州市で可燃性災害廃棄物を処理することを以て十分である」と考えているかのごとく、他の災害復興に向けての援助・助力を、一切検討していない(少なくとも、そうとしか市民らには見えない)。
 これは、せっかく石巻ブロック等のために援助・助力しようとしている北九州市らにとっても、援助・助力を期待している石巻ブロック等にとっても、無益な事態である。 

5     結論
 
ハイキブツバスターズ北九州は、東日本大震災及びそれに伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故により、宮城県をはじめとする東北地方の方々が蒙り、そし
て今もなお蒙り続けている悲惨な状況に対して、心を痛めている。そして、同じ国土に住む者として、被災地域が一刻も早く復興し、そこで生活なされている
方々に、落ち着いた明るい生活が一日でも早く来ることを心底願っている。そのために、北九州市が適切な援助・助力をすべきであると考えているし、北九州市に期待もしている。
 その観点から見るに、これまで述べてきたように、現在北九州市が行っている「可燃性災害廃棄物の処理」を中心とする援助・助力の在り方は、不適切である。
 石巻ブロック等の災害復興のためには、現在行っている「可燃性災害廃棄物の処理」をいったん中止した上で、真に必要な援助・助力、真に北九州市にしかできない援助・助力について、宮城県らと北九州市らで再検討をし、それを早期に実施すべきである。
 そこで、要請の趣旨記載のとおり、要請する。石巻ブロック等の災害復興が一刻も早く実現するように、真摯に本要請を受け取っていただきたい。
以上

なお、本要請書に対するお問い合わせ等は以下にお願いします。
たかはし法律事務所 弁護士 橋 謙一



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2012年12月01日

公害防止協定の効力について

先日11月26日、新潟市が焼却場周辺住民と交わした公害防止協定を遵守するとして、震災がれき受け入れ中止を決定しました。
この公害防止協定の効力については、以下のような考え方になります。

1 公害防止協定について

公害の防止又は公害発生後の事後処理を目的として,地方公共団体や住民が,事業者(企業)との間で結ぶ取り決めのこと。
その法的性質についての考え方を整理すると以下のとおり。

T 紳士協定説(法的拘束力否定)
U 契約説(契約としての法的拘束力がある)
U−1 民事契約説(民事訴訟によって協定上の義務の履行を強制)
U−2 行政契約(公法上の契約)説(公法上の当事者訴訟(行政事件訴訟法4条)によって,協定上の義務の履行を強制)

T説だと協定は無意味であり、そもそも協定を締結した趣旨に反する。


2 最高裁の考え方

平21.7.10第二小法廷判決は、「町とその区域内に産業廃棄物処理施設を設置している産業廃棄物処分業者とが締結した公害防止協定における,上記施設の使用期限の定め及びその期限を超えて産業廃棄物の処分を行ってはならない旨の定めは,これらの定めにより,廃棄物処理法に基づき上記業者が受けた知事の許可が効力を有する期間内にその事業又は施設が廃止されることがあったとしても,同法の趣旨に反しない」としている。

この最高裁は、上記1の考え方のどれなのか、明言していない。
しかし、
契約説を前提にしていると一般に言われている。


3 最後に

具体的な協定の状況がどんな文言になっているのかも問題。



3を考慮すると、ケースバイケースという事が言えるのではないでしょうか。
しかし、2の最高裁判決を鑑みれば、全く法的拘束力がないという断言も出来ないものであると言えそうです。




posted by ハイキブツバスターズ北九州 at 23:15| がれき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

北九州がれき記事「一方的な押し付けは横暴」『ジャーナリスト』2012年11月25日

北九州市のジャーナリストによる、がれきに関する記事をご紹介致します。

<筆者 林田氏のメッセージ>
日本ジャーナリスト会議(JCJ)の機関紙『ジャーナリスト』11月号(通巻656号)に、がれきの記事を書きました。北橋市長をただ攻撃するだけでは何も進展しないので穏当な表現になっていますが、国、環境省、北九州市の言うことを、ただ信じるだけの市民に反対派の言う論理も考えてほしい思いでいっぱいです。スペースの関係でカリウム40に対する考え方の相違など割愛された部分もあります。【林田英明】


《『ジャーナリスト』2012年11月25日・第656号(日本ジャーナリスト会議)》

がれき焼却に北九州市の民意分かれる

「一方的な押し付けは横暴」

 宮城県石巻市の震災がれきの本焼却が、北九州市で始まっている。2014年3月まで、計6万トン余りが処理される見込みだ。だが、放射能への不安は市民に根強く残る。北橋健治市長の慎重な手順を理解しつつも、不安解消の方向性になお修正の余地があるように私は思う。

 確かに市長は、放射性セシウムの管理目標を1キロ当たり100ベクレル以下と厳しくし、5月の試験焼却の結果を「人体や農産物に影響はない」と胸を張った。有識者検討会(21人)も受け入れを後押ししている。
 市長の信念と、被災地を訪れての熱情はよく伝わる。市民にも「復興に向けて何かをしたい」と“絆”の感情がほとばしり、共鳴が広がっている。

しかし、受け入れの進め方に違和感を消せない市民も少なくない。それが端的に表れたのが、千人が参加した6月のタウンミーティングだった。

 市側と市民の対話がかみ合わない。レントゲン検査などを挙げて市長が「日常から放射線と向き合って生きている」と発言したのに対し、ある男性は「それはリスクを背負ってやむなく受ける外部被ばく。がれき受け入れは、全く意図していない人に同じように被ばくを強制する」と声を上げた。すかさず有識者検討会のメンバーである岡崎龍史・産業医科大講師(放射線衛生学)が「チェルノブイリ事故で健康被害は出ていない。放射能はどこにでもある。(受け入れる)がれきは一般のごみと変わらない」と断言した。すると別の男性が、核施設や原発稼働地から160キロ以内に住む人の乳がんが増加している米統計学者の解析を基に低線量被ばくを侮ってはいけないとする意見を出し、1時間余りの質疑応答は平行線のまま時間切れで打ち切られた。

 バグフィルターについても見解に開きがある。市がセシウムの除去率を99.9%だとするのは環境省によっている。国立環境研究所資源循環・廃棄物センター長の大迫政浩さんも「排ガスからの被ばくは無視できるほど低い。ダイオキシン対策が施された施設では、バグによる低減効果は十分機能している」と話す。これに対して環境ジャーナリストの青木泰さんは、バグの捕捉率は85%程度ではないかと見ており、「燃やすと放射性物質が大気に拡散し、回り回って生物の体内に濃縮される」と恐れ、環境省の姿勢を「焼却ありき」だと批判。アスベスト、ヒ素、六価クロムなどの化学物質の飛散も心配する。

 もちろん、がれきは早く処理されるほうが望ましい。しかし、現地からの輸送費が1トン当たり5万円余計にかかってでも汚染度の低い九州に持ち込むべきものなのか。反対派の疑問はそこにある。北橋市長が意に沿わない考えを「風評被害をあおる」と否定するばかりでは距離が縮まるはずもない。放射能の影響を受けやすいとされる子どもを持つ女性らの危惧を、すべてエゴや取り越し苦労だと決めつけてしまう「権威」こそ問い直してみるのが福島原発事故の教訓ではないか。知見は将来変わりうる。

 北九州市環境局のある職員は「市長は小心者。(15年の)3選出馬を考えれば、3月の議会での全会一致を無視できなかった」と、受け入れ背景の一端を私に語った。小心ではなく細心と、そこは読み変えたい。だからこそ、市民が賛否を判断するために、反対派の論理も併記した情報こそ広く提供してほしい。それが行政の長としての、未来への責任だと思う。

 タウンミーティングで終盤に出された意見が印象に残る。情報源の違いが賛否の立場を決めていると前置きして「真実は誰にも分からない。ただ、一方的に押しつけるのは横暴。冷静に考えることが必要だ」。後悔のない建設的な議論を深めるため、市長に「大人」の歩み寄りを期待したい。【林田英明=北九州支部】


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2012年10月18日

福岡県直方市に計画中の産業廃棄物最終処分場について、説明会参加報告

直方市は飯塚市と北九州市の間にある市です。
この市において、新たな産業廃棄物最終処分場計画が持ち上がり、そこに放射性汚泥が持ち込まれるかもしれないという情報が福岡に走りました。
ハイキブツバスターズメンバーもすぐに、この件の担当である福岡県庁に電話しました。

がれき問題も担当している廃棄物対策課の山本係長に繋がれ、質問すると、放射性汚泥の搬入はゼロとは言い切れないとの答えでした。
その為メンバーは、業者主催の、福岡県廃棄物対策課計画指導係が参加する説明会に参加しました。

説明会は10/14(日)13時半から17時過ぎまで、直方市にあるユメニティのおがた大ホールで開催。
当記事執筆メンバーは質疑応答(14:40〜17:00)のみ参加した為、ここでは質疑応答部分の概要をご報告致します。

事業主は福岡エコクリーン株式会社。検索しても情報が出て来ずHPもありません。
説明会では10年前から準備室を立ち上げたとの回答。質疑の中では、関東の方にも沢山支店をお持ちの様ですが、というくだりを否定しませんでした。

ユメニティのおがた大ホールのだだっ広い会場の客席にはたった30名が参加。
会場入ってすぐの所に三脚でビデオカメラが設置され壇上方向を撮影、ビデオカメラを手にしたスーツ姿の男性一人が壇上からずっと、質問する人、回答する人の方にカメラを向け撮影していました。

どのように説明会を告知したのかの問いには、周辺住民全戸に地区長を通じて知らせたとの回答。
回覧板などでの告知だった様で、質疑で発言したのは計画予定地の中泉地区の方は2〜3人のみ、後はその他の直方市民、飯塚市民、北九州市民。
中泉地区の方のみならず、多くの参加者が、説明会周知の怠りについて県と業者に非難の声を上げました。

質疑では、北九州市のがれき焼却灰は持ち込まれることはない、放射性物質を含むようなヘンな物は扱わない、医療用廃棄物も扱わないと、
仕入れる廃棄物については放射性物質検査は義務付けられていないし、自社側でも検査はしない、と福岡エコクリーン株式会社社長が回答。

処分場は響灘と同じ管理型。地中埋設ゴムシートの厚さは1.2mm、耐用年数は50年。
耐用年数は実際にはもっと延びると思っている、と技術協力会社の三ツ星ベルトの方が回答。

当日配布資料以上の情報は、請求すれば提供する、
HPに当日使ったスライドデータなどをUPして貰えないかの問いには、まだ計画段階ですので公表出来ませんと回答。

最後、壇上で県の計画指導係の方と社長が数分立ち話で協議。
その後その場で県計画指導係の方が、「今協議した結果、資料はきちっと提示させる事、住民からの意見書に回答する事、住民との協議を行う事を約束させた」と発表。

意見書について県から説明があり、10/29(月)締切で、福岡県嘉穂・鞍手保健福祉環境事務所宛てに送付して下さいとの事。
この締切はこの会場からの分で、今後開かれる会場からの分はまた違う締切で受け付ける、意見書の形式様式は何でも良いので、意見や質問を送って下さいという呼び掛けがなされました。

質疑の中で放射性物質についての質問は多数寄せられましたが、そのようなヘンな物は入れる予定はない、専門家ではないので今は答えられない、この辺りは意見書で聞いて下さい、文書で回答します、という答えに終始。
意見書を出さなければ、これらの質問については答えを得られないと思わされる回答でした。

福岡県嘉穂・鞍手保健福祉環境事務所
〒 820-0004 飯塚市新立岩8−1 飯塚総合庁舎 2階
所属代表窓口 電話番号:0948-21-4911 FAX番号:0948-24-0186
kahokurate-hhe@pref.fukuoka.lg.jp

この事業主と事業計画は、非常に怪しく危うい部分を含んでいる印象が否めません。
皆様、意見書・質問書の送付を是非お願い致します。

今後の説明会の予定については来週初めにも小竹町(処分場申請地の3km圏内)での説明会日程を決め、お知らせをするとの事でした。

今回の説明会は、紛争予防条例に基づいた事業計画の説明会であり、この条例の為の説明会は今回で完了。次回からは地元住民との合意形成の為の、より小さな範囲での説明会を開催していくことになるという説明がありました。

配布された資料内のいくつか内容を以下に記します。これらの企業名を名乗る方々が壇上に8名上っていました。

事業主:福岡エコクリーン株式会社
福岡市博多区博多駅東2丁目5−1アーバンネット博多ビル4階

設計:コサック・建設コンサルタント有限会社

技術協力会社

株式会社サンコービルド
本社:福岡市博多区博多駅前1丁目31−17東宝住宅福岡ビル10F

株式会社ダイキアクシス
本社:松山市三沢1−9−1 福岡支店:糟屋郡志免町田富1−1−1

三ツ星ベルト株式会社
神戸本社:神戸市長田区浜添通4丁目1番21号

産業廃棄物処理施設の種類:
法施行令第7条第14号(ハ)に規定する最終処分場【産業廃棄物管理型最終処分場】
処分場設置予定場所:直方市大字中泉1298番1 外21筆
埋立面積:58,650平方メートル 埋立要領1,430,621立方メートル
処理方法:アースフィルダム方堰堤による船底型の陸上埋立処分
処理に伴い当該施設より排出される排水水量:放流水量:350立方メートル/日
調整値容量:10,000立方メートル

処理する産廃物の種類
1 燃え殻 2 汚泥 3 廃プラスチック類 4 紙くず 5 木くず 6 繊維くず
7 動植物性残さ 8 ゴムくず 9 金属くず 10 ガラスくず等 11 鉱さい
12 がれき類 13 ばいじん 14 政令第2条第13号廃棄物(産廃の残さ)
以上14品目

※3,4,5,6,10,12については、石綿含有産業廃棄物であるものを含む。
(特別管理産業廃棄物であるものを除く。)

配布物からの転載は以上です。

産廃最終処分場は今後、全国で本当に深刻な問題になっていくと思われます。地域住民が監視していく必要があります。今回の問題とは別に各地でどんどん同じようなことが起きることが予想され、既に多くは進行中と思われます。

この件に関しても、ハイキブツバスターズでも出来る事を取り組んでいけたらと思います。
皆様どうぞ宜しくお願い致します。
posted by ハイキブツバスターズ北九州 at 03:24| がれき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月13日

昨日のご報告と抗議行動のお知らせ

昨日の小倉デモと北九州市役所へのお話伺いのご報告を致します。

デモの参加者は150名ほど、予定通りのルートで1時間15分ほどかけて小倉の街を練り歩きました。
市役所訪問は13時過ぎより、ここから参加された方を含め、参加者は約200名ほどでした。

環境局循環社会推進課の梶原課長との面談交渉は循環社会推進課の前の廊下で行われ、
先日提出したハイキブツバスターズ北九州の公開質問状に対する回答と、
回答に関する説明会を開くことを再度求めました。

説明会は開くという梶原課長の言葉が出ましたが、開催日時については今は答えられないということで、
検討後に連絡するという形で交渉は終わりました。
その時の模様はこちらの動画でご覧頂けます。
http://www.ustream.tv/channel/iwj-fukuoka1#/recorded/25349701
http://www.ustream.tv/channel/iwj-fukuoka1#/recorded/25349900

説明会の開催日時に関して、今日、高橋弁護士が再度、環境局循環社会推進課の梶原課長に
電話問い合わせを入れます。
その回答を受けて、今後の予定が決まりますので、こちらでご報告致します。宜しくお願い致します。

以下に、ハイキブツバスターズ北九州でも誰の主催でもない抗議行動の情報をお知らせ致します。

9/13(木)
@10時〜 北九州市に説明を求めがれきの搬入に反対する会
北九州市役所1Fロビー集合 
A10時〜 北九州市門司区太刀浦埠頭入口付近での抗議集会


9/14(金)
@10時〜 福岡市役所1階ロビー集会  
福岡市長に対し「福岡市は海水淡水化の水道水を使っている。博多の海は、震災がれき焼却灰を埋め立てる響灘に繋がっている。放射能被害から福岡市民の命と健康を守るた為、北九州市に申し入れるべき」と申し入れる。
A11時〜 福岡県庁1階ロビー集会
福岡県知事に「北九州市の震災がれき焼却につき、予防原則に則り、福岡県である北九州市民と福岡県民の命を守る為、健康被害対策を立てるべき」と申し入れる。
B市役所前勝山公園テント村集会
今週のひまわり革命はリバーウォーク横からテント村に場所を移して行われます。

9/15(土)
可能な限りトラックのコンテナ搬出を見守る

9/16(日) 
可能な限りトラックのコンテナ搬出を見守る

9/17(月・祭日)
9時〜 環境局日明工場、日明中央卸売市場前の公園で抗議集会

9/18(火)
10時〜 北九州市役所1Fロビーでの抗議集会

一人でも多くの方のご参加を、宜しくお願い致します!
posted by ハイキブツバスターズ北九州 at 05:44| Comment(2) | がれき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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